本格的な自立支援ができる『デイケア(通所リハビリ)』の仕事内容

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 数ある介護保険サービスの中で、どの介護保険サービスを選択すれば良いのかお悩みの方向けに、経験者の感想を踏まえた『デイケア(通所リハビリテーション)の仕事内容』をご紹介します。

デイケア(通所リハビリテーション)とは

 『デイケア(通所リハビリテーション)』とは、利用者が自宅で可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、施設に通ってもらうことで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供するサービスです。

デイサービスより給与が高め

 訪問介護ほどではありませんが、『デイケア(通所リハビリテーション)』の給与は、在宅サービスの中では比較的高額な傾向にあります。パートの時給で比較すると、おおよそですが、時給が100〜200円違います。

デイケア(通所リハビリテーション)の良いところ

本格的なリハビリ(自立支援)サービスの提供ができる

 『デイケア(通所リハビリテーション)』は、老人保健施設・病院・診療所などの施設で行われます。

「医師」「看護師」「理学療法士(PT)」「作業療法士(OT)」「言語聴覚士(ST)」などが働いており、主治医の指示のもと「理学療法」「作業療法」「言語聴覚療法」などが行われます。

介護施設というより病院施設といった方がしっくりくるくらい。設備も病院のリハビリステーションのように充実している傾向にあります。

また、医師、リハビリの専門家までいますので、提供できるリハビリ(自立支援)サービスは、かなり専門的なものとなります。

レクも本格的な作業療法として提供できる

 レクリエーションの多くは、どこの介護事業所であっても、作業療法の効果が期待できるものかと思います。しかし、作業療法の専門家が働いているところは少ないかと思います。

『デイケア(通所リハビリテーション)』の場合、「作業療法士(OT)」が働いていることは珍しいことではありません。

そのため、手工芸、園芸など、「作業療法士(OT)」の指導や指示、教えを受けることで、本格的な「作業療法」として機能し、リハビリ(自立支援)効果が期待できるものに変わります。

本格的な嚥下体操が提供できる

 『デイケア(通所リハビリテーション)』の場合、「言語聴覚士(ST)」が働いていることも決して珍しいことではありません。

「言語聴覚士(ST)」は、言語、聴覚、発声・発音だけでなく、摂食・嚥下の専門家でもあります。

そのため、食事前の嚥下体操もまた、本格的なリハビリ(自立支援)効果が期待できるものとして提供されます。

利用者様一人ひとりのできる できないが見えるのでケアプランも機能する

 『デイケア(通所リハビリテーション)』の場合、「理学療法士(PT)」が働いていることも、珍しいことではありません。

「理学療法士(PT)」とは、寝返る、起き上がる、立ちあがる、歩くなど、日常生活で必要な基本動作ができるよう、身体の基本的な機能回復の専門家です。

そのため、利用者様一人ひとりのできるとできないがはっきりしていて、ケアプランも機能。できることは利用者様にやってもらい、難しいことだけ適切にサポートするといった、理想的な介護が提供できる傾向にあります。

利用者様の機能回復が見えるので、本人も家族も介護職員も生き生きしやすい

 『デイケア(通所リハビリテーション)』で提供されるリハビリ(自立支援)サービスは、主治医の指示に従い、リハビリの専門家により提供される、本格的なものです。

そのため、利用者様が徐々に機能回復していく過程が、はっきり見えやすい傾向にあります。努力や苦労に対する報酬(機能回復)を感じやすいのです。

努力や苦労が報われるというのは、利用者様本人のやりがいや生きがいにつなげることができますし、家族や介護職員のモチベーションが、上がりやすいお仕事といえるのです。

デイケア(通所リハビリテーション)の仕事内容

1日の流れ

送迎
ドライバーと添乗スタッフが、ワゴン車などで、利用者様宅にお迎えに行きます。
バイタルチェック
看施設に到着後、バイタルチェック。
バイタルの状態に応じて、看護師などが入浴、シャワー浴、部分浴、入浴不可などを判断します。
入浴
施設により異なりますが、全利用者様が集まる前に、到着した人から入浴を始めます。
体操・リハビリテーション
全員揃ったら、怪我のないようみんなで体操を行います。
入浴介助中の方と、個別リハビリの方とに分かれます。
入浴していない方は、リハビリの専門家たちにより、順番に個別リハビリが提供されます。
嚥下体操・昼食
みんなで嚥下体操を行なった後、昼食に入ります。
食後は口腔ケアやトイレ誘導。
半日サービスも提供する施設の場合、帰宅する方と午後からの利用者様を送迎。
リハビリテーション・レクリエーション
マシンを使ったリハビリ、個別リハビリの続き、個別レク(作業療法)などが提供されます。
おやつ
おやつが提供されたり、トイレ誘導なども行われます。
送迎
ドライバーと添乗スタッフが、ワゴン車などで、利用者様宅に送迎します。

ご家族だけでなく、ホームヘルパーと連携する場合もある送迎

 利用者様によって、訪問(送迎)した際に送り出してくれる方が異なります。ご家族が送り出してくれるところ、ホームヘルパーが送り出してくれるところ、利用者様がお一人で待っているところ。

場合によってはチャイムを鳴らしても出ていただけない時もあります。そんな時は、訪問先やキーパーソンなどへ電話連絡を入れます。

リハビリは専門家が中心 入浴や見守り、リハビリサポートは介護職員

 個別リハビリは、あらかじめ計画されたリハビリテーション計画書に従って、リハビリの専門家(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など)が、それぞれに適切な機能訓練等のサービスを提供して行きます。

介護職員の役割は、リハビリの専門家たちのサポート、入浴や食事、トイレなどの介助や見守り、レク等になります。

半日などの短時間サービスと1日の長時間リハビリを一緒に提供している施設は昼食後が特に忙しい

 『デイケア(通所リハビリテーション)』の報酬単位は、短時間単位での報酬の増額やリハビリ専門職の配置促進の傾向にあります。

そのため、半日などの短時間サービスと1日の長時間リハビリを一緒に提供している施設が増加してきています。

それだけ、短時間サービスへのニーズが高まっていることが予測されますが、半日と1日の両方を提供する施設の場合、特に昼時が極端に忙しくなる傾向にあります。

昼時にだけ、短時間のパートを雇ったり、短時間と1日のスタッフをある程度分けたり、何らかの対策を講じている施設は別ですが、そうでない場合が忙しいのです。

なぜなら、昼食後昼までの利用者様を家に送り届け、昼からの利用者様を迎えに行かなければならないからです。

昼食が済んだら口腔ケアを行い、トイレ誘導して、帰る人の準備とこれから来る人を迎い入れる準備をします。

さらに、送迎をする人が施設から外に出て行ってしまいますから、どうしてもその時間、人員が不足。慌ただしくなってしまうのです。

もし、初めて『デイケア(通所リハビリテーション)』への就職を考え、いくつかの施設への就職を選択できるようでしたら、自信のない方は1日だけ提供している施設、または午前と午後きっちり分けて提供している施設をお勧めします。

どちらか一方に分けているのであれば、職員が分散され、人員体制が薄くなるような心配がありませんので、極端に慌ただしくなることがありません。

こんな方にオススメ

今の介護保険サービスの種類に専門性を感じられずがっかりされている方

 ここまでご紹介してきた通り、『デイケア(通所リハビリテーション)』の場合、医師やリハビリ専門職などの国家資格を取得された方が多数勤務しています。

医師は医療の専門職ですし、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などはリハビリ(自立支援)の専門職です。

介護を提供する目的の一つが自立支援ですが、その自立支援に関してより深く広い知識と技術を持った方々です。

そんな方々を中心に提供されるリハビリ(自立支援)サービスですから、他の介護保険サービスに比べ、専門的なケアが提供されている傾向にあります。

もし、現在働いている介護保険サービス、もしくは介護保険事業所の介護サービスが、ケアプランなどが機能していなかったり、専門的だと感じずがっかりされているのであれば、『デイケア(通所リハビリテーション)』がお勧めです。

夜勤ができない方にもお勧め

 「デイサービス」の目的は、利用者様本人の孤独感の解消や在宅介護をするご家族の負担軽減、身体機能の維持・向上です。

それに対して『デイケア(通所リハビリテーション)』の目的は、日常生活の回復や身体機能の回復、社会との関係の回復や社会交流の機会増加などを目的にサービスが提供されます。

いわゆる通い系の在宅サービスは、その目的上、夜間に提供しなければならない理由がありません。そのため、夜勤をしたくない方や夜勤ができない方にオススメすることができる介護保険サービスです。

比較的レクが苦手な方にもお勧め

 『デイケア(通所リハビリテーション)』にて提供されるレクリエーションは、「デイサービス」で提供されるレクリエーションに比べて、遊びの要素が少ない傾向にあります。

消費する、遊びのようなレクよりも、何かを作るといった、作業療法的なレクの方が多いのです。そのため、デイサービスのような仕事がしたいけど、レクだけがネックでデイサービスを選んでこなかった方にもオススメすることができます。

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